ペット2

●615 ペット2 2019

 前作に引き続き、マックスはケイティと幸せに暮らしていたが、ケイティがチャックと結婚、リアムという子供が生まれる。子供嫌いだったマックスだったが、リアムが可愛く、マックスは子供嫌いではなくなる。しかしマックスはリアムのことが心配で病気になってしまう。ケイティはマックスを病院に連れて行き、カラーをつけることに。

 一方、前作で少女に拾われ飼われ始めたウサギのスノーボールは、その少女が見るTV番組の影響でヒーローを志すようになっていた。

 ケイティは、マックスたちを連れてチャックの叔父の家に遊びに行くことに。叔父は農家をやっていた。マックスはお気に入りのハチのボールをギジェットに預けて行く。

 ギジェットはそのボールを落としてしまい、ボールはアパートの下の階の猫おばさんに家に入ってしまう。多くの猫がいるのを見たギジェットは、クロエに猫の仕草を習うことに。

 マックスは農場にいた牧羊犬ルースターと知り合う。ルースターは心配性のマックスに声をかけ、なんでも心配するのは良くないことだと諭す。

 スノーボールはヒーローとしての仕事を探していたが、デイジーからサーカス団に捕らえられているかわいそうなトラの赤ちゃんフーを助けて欲しいと頼まれる。サーカス団を訪ねたスノーボールはデイジーとともにフーを助け出すが、団長セルゲイはそれに気づき、オオカミたちにフーを探すように命じる。

 叔父の家から帰ったマックスたちは、家にフーがいることに驚く。そこへフーを探しにオオカミたちがやってくる。彼らと戦おうとするマックスだったが、セルゲイもやって来て、フーとデイジーが捕まってしまう。マックスたちは2匹を助けようとするが、セルゲイはフーとデイジーを列車に乗せて旅立ってしまう。ギジェットは猫おばさんの力を借りて、列車を追う。列車でオオカミを倒したマックスは、ギジェットたちの力も借りて、セルゲイを倒し、フーとデイジーを助け出す。

 みんなは平和な暮らしに戻り、リアムが幼稚園に通い始める。

 

 前作に引き続き第2作目。前作は、マックスとデュークの冒険をメインに、彼らを助けようとするギジェットの活躍がサブ的に描かれていたが、本作は、3つの話が並行して描かれる。

 精神的に病んでしまったマックスが農場でルースターと出会う話、マックスに預かったボールを失ってしまい猫に化けてそれを取り戻そうとするギジェットの話、そして飼い主である少女の影響でヒーローになりたがるスノーボールの話。

 それぞれの話が、最後には一つに繋がり、無事赤ちゃんトラを助け出すという展開で、本作も前作同様、気軽に観ることができる一本になっている。前作で書いたように「トイ・ストーリー」のパクリのような作品であるが、「トイストーリー」のような重いテーマはないように思える。マックスやリアムの成長は描かれるが、そこに重さはない。その分感動は薄いが、本作の狙いはそこにはないのだろう。笑って見れば良い娯楽作品と捉えれば良いかな。