トゥームレイダー

●633 トゥームレイダー 2001

 ララは考古学者の父を持つ令嬢で、豪華な屋敷で執事と助手のブライスとともに暮らしており、ブライスが作るロボットと格闘訓練をする日々。

 5月15日、惑星直列が始まった日、ララは屋敷内で聞きなれない時計の音を聞く。隠し部屋で置き時計を見つけ、ブライスとともに中を調べると光のトライアングルの鍵とが出てくる。それは惑星直列と関係しており、父にその謎を解くように言われていたものだった。父の知り合いにそれを見せるが彼は何も知らず、その代わりに弁護士パウエルを紹介される。パウエルは骨董品専門の弁護士だと名乗るが、その夜ララの屋敷は襲撃を受け、光のトライアングルの鍵を盗まれてしまう。

 父からの手紙がララに届く。その手紙をヒントにララは書斎にあった一冊の本を手に取り、その中から光のトライアングルの秘密が書かれた手紙を見つける。トライアングルは5000年に一度の惑星直列の時に効果を発揮し時を支配できるようになる、そのため2つに割れている、イルミナティと呼ばれる組織がそれを狙っているのでその前に破壊して欲しいと書かれていた。

 ララは手紙に書かれていたトライアングルの一つがあるという東南アジアの遺跡に向かう。イルミナティに依頼されたパウエルもそこに向かっており、ララの知り合いのウェストも同行していた。彼らと接触したララは、トライアングルの一つを入手、しかし鍵はパウエルが持ったままだった。

 パウエルから連絡をもらい接触。お互いの持っているもので協力しなければ2つ目のトライアングルが入手できないため、手を組むことに。皆でシベリアへ。そこで2つ目のトライアングルを入手するが、パウエルはイルミナティを裏切り、それを独占する。しかしトライアングルの謎を解いていないパウエルには、効果を発動できなかった。ララはその謎を解いていたがパウエルに教えるつもりはなかった。するとパウエルはウゼストを刺殺、時を戻さないとウェストを助けることができない状態にする。

 ララはトライアングルの効果を発動させ時間を戻す。異空間に飛ばされたララとパウエルだったが、ララは先にトライアングルを入手、死んだ父との再会を果たし会話をする。父から時を支配してはいけないと言われ、ララは元の世界へ。時間を戻し、パウエルを倒しウェストを助ける。パウエルの持っていた父の形見の懐中時計を取り戻し、ララはパウエルとともに脱出する。

 

 ゲームを原作とした映画。この後、同様な映画が多数作られたが、本作はそのはしりだったか。残念ながら同名のゲームを全くやったことがなかったので、本作も今回が初見。

 ストーリーは、父の研究対象だった宝物を追う娘というありがちな展開。テーマとして惑星直列という懐かしい言葉が出てきて、子供の頃の記憶が蘇る感じ。インディージョーンズの女性版のような感じかと思ったが、アクションが中心。しかも2001年の製作であり、CGもまだレベルが低い時のもののためか、アンジーのアクションが見どころ。だからちょっとショボさを感じるシーンも多かった。というか、古代の謎を追うという話なのに、主人公のアンジーがセクシー過ぎる(笑 アンジーの仲間の真面目な執事やちょっととぼけたブライスなど、キャラクターは良く出来ているのが救いか。

 一本の映画としてみると辛いが、この後シリーズ化されたと考えると、娯楽作品として見る分にはちょうど良いレベルなのかも。