死亡遊戯

●635 死亡遊戯 1978

 映画スター、ビリーローはシンジケートから契約にサインするように迫られるが拒否をする。シンジケートは有名な映画スターや歌手、スポーツ選手と悪どい契約を結ぶことで利益を得ていた。シンジケートのボス、ドクターランドはビリーを脅すように部下に命令、ビリーは脅しに来た部下たちを倒す。彼らはビリーの恋人で歌手のアンにも契約を迫り始める。

 契約の期日が来てもビリーはサインをしなかったため、ドクターランドはビリーを殺すように命じる。映画の撮影に紛れ込んだ部下がビリーを射殺するが、彼は一命を取り留める。ビリーの友人新聞記者のジムはビリーを死んだことにし、葬式を行う。

 ビリーはドクターランドを追いマカオへ。そこでドクターが主宰する武闘大会が行われていたが、ビリーは優勝者ロッカーで襲う。ドクターは自分を襲ったのも優勝者を襲ったのもビリーだと考え、彼の墓を暴くように指示、ビリーの墓に眠っていたのは人形だった。彼らはアンを誘拐しビリーをおびき出す。倉庫に呼ばれたビリーはドクターの手下たちを倒し、その一人からドクターが店にいることを聞き出す。

 ビリーはドクターの店へ。そこで待ち構えていた武闘家たちを戦い、最上階へたどり着く。そこでドクターを見つけたビリーは彼を追い、ドクターは屋上から転落し死亡する。

 

 ここのところ観ていたブルースリーの最後?の一本。子供の頃に観た時には、あまりにヒドい合成などにガッカリしたものだが、現在観るとよくこれで一本の映画を成立?させたなぁと驚かされる。

 今回観たのは2時間弱の尺だったが、ブルースリー本人が登場するのは、ラスト近くの20分程度。塔で3人を相手に戦うシーンのみ。ストーリーとしても、ラストの塔での戦いとなる理由がよくわからない。まぁ残っていた塔でのバトルだけでは映画として公開できなかったのだろうけど…。

 

 それでも、これまでの映画の名場面を流すエンドロールは音楽も含め良かったなぁ。短期間でブルースリーの映画を見返したばかりなので、なんだかいろいろと思い出したし、「男はつらいよ お帰り寅さん」のラストのヒロインラッシュに近いものを感じた。