フラッシュダンス

●661 フラッシュダンス 1983

 アレックスは工場の溶接工として働きながら、夜はバーの舞台でダンサーをして暮らしている。そんな彼女を工場の責任者ニックが見初め、現場で声をかけるがアレックスは会社の上司という理由で仲良くなるのを拒否する。

 彼女にはバレエダンサーになるという夢があり、バレエスクールの応募用紙をもらいに行くが、周りの応募者を見て場違いだと感じ用紙をもらわずに帰ってきてしまう。彼女は元バレリーナである老女ハンナに会いに行き、励ましてもらう。

 アレックスのダンサーの同僚でジェニーはスケーターを目指していた。彼女はバーの料理人で芸人を目指すリッチーと付き合っていた。ある時アレックスは店に来ていたストリップバーのオーナーであるジョニーと揉め事を起こす。その日の帰り、店の外で待ち伏せしていたジョニーにアレックスは拉致されそうになるが、そこにいたニックに助けてもらう。ジェニーはスケートの大会に出場するが、演技でミスをしてしまう。落ちこうジェニーをアレックスは励ます。

 アレックスはニックと付き合い始め楽しい時間を過ごす。ある時ハンナとともにバレエの舞台を観に行くが、帰りにニックが若い女性と一緒にいるのを目撃してしまう。激怒したアレックスはニックの家に行き石を投げ窓を割る。その夜、リッチーがロスへ行くと別れを告げにくる。

 翌日工場でニックと会ったアレックスは昨夜のことでニックを詰る。しかし一緒にいた女性は別れた妻で仕方なく一緒にいたことがわかり、二人は仲直りをする。その夜、アレックスはニックから妻と別れた理由を聞き、本当に望むものを追い求める大切さを教えてもらう。翌日アレックスは勇気を出して、バレエスクールの応募用紙をもらいに行く。それを知ったニックは、知り合いにアレックスが書類選考を通るように頼む。

 その頃、ロスに行ったはずのリッキーが戻ってくる。しかし恋人だったジェニーはジョニーと付き合い始めていた。

 アレックスは書類選考をパスし、オーディション参加への通知をもらう。喜ぶアレックスはハンナにも知らせる。ニックはアレックスのために豪華な夕食に誘うが、彼の話からニックが選考に手を回したことがアレックスにバレてしまい彼女は怒る。

 アレックスはジョニーの店に行き、ストリップをしていたジェニーを店から連れ出す。アレックスはハンナに会いに行くが、彼女は死亡していた。店の同僚の話を聞いたアレックスはオーディションに参加することを決める。

 オーディション当日、アレックスは自分のダンスで審査員たちを圧倒する。会場から出てきたアレックスのことををニックが待ち受けていた。

 

 チョー久しぶりに観賞。覚えていたのは、主人公がダンスの途中で水を浴びるシーンとラストのオーディションのシーンのみだった。あぁこんなストーリーだったのか、というのが正直な感想。

 本作は、ミュージカル映画ではないが曲に合わせたダンスシーンが非常に多い。ミュージカルは登場人物たちがセリフの代わりに歌を唄うものだが、本作ではその時々の登場人物たちの思いをダンスで現しているかのよう。ミュージカルの変形かな。

 そのためか、ストーリーはいたってシンプル。ダンスが好きな主人公がバレエスクールでダンスの基本を習いたいと思っているが、その一歩が踏み出せない。しかし様々なことを経験し最後にはスクール受講のためのオーディションに参加する、というもの。

 そうあの有名なラストのオーディションシーンは、そのためのものだったのね。もう40年前の作品だが、あの頃日本のバラエティ番組で多くのパロディが作られたのをよく覚えているが、だいたいこのオーディション場面だった(笑

 

 一つ驚いたのは、主人公の設定が18歳ということ。なかなか際どいセリフもあったが、あれで18歳とは。主人公を演じたジェニファービールスは可愛かったが、wikiによるとこの後の作品にはあまり恵まれなかったようだ。まぁこの映画の印象が強すぎるのもあったんだろうなぁ。