ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

●703 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 2004

 ハリーは夏休み、叔母一家で暮らしていた。そこへ親戚の叔母さんがやって来てハリーの両親の悪口を言ったためハリーは彼女に風船になる魔法をかけ、家を飛び出してしまう。

 ハリーはバスに乗ってダイアゴン横丁のパブへ。そこで魔法大臣に会う。彼は魔法を使ったハリーを罰することなくパブで過ごすように話す。そこへロンやハーマイオニーもやって来る。ハリーはアズカバンの監獄からシリウスが脱走したこと、彼がハリーの命を狙っていることを知る。ハリーたちはホグワーツへ。ホグワーツにもシリウスが脱走したことは知らされており、シリウスを捕まえるために学校には監獄看守のディメンターたちが彷徨っていた。

 学校では、防衛術教授ルーピンや生物飼育学教授ハグリッドなどが新任教師として迎えられていた。ハグリッドの授業でバックビークに触れ合うことになったハリーは上手にそれをこなしたが、それが面白くないドラコはバックビークに失礼な態度を取り負傷させられてしまう。またハリーはルーピンからディメンターから身を守る術を習う。

 皆がホグズミードへ行くことに。しかし親の許可を得ていないハリーは行くことを許されなかった。しかしロンの兄たちから忍びの地図をもらったハリーはそれを利用してホグズミードへ。そこでハリーはシリウスが父の友人で、自分の名付け親だったこと、しかし両親を位裏切り死に追いやったことを知る。

 ある夜、ハリーは忍びの地図を使って校内をうろついていたが、スネイプに見つかってしまう。その場に居合わせたルーピンにより難を逃れたが、地図はルーピンに没収されてしまう。

 授業でドラコを負傷させたバックビークは裁判により処刑されることに。ハリーたちはハグリッドの家へ行く。そこには行方不明だったロンのネズミがいた。三人は処刑人が来る前にハグリッドの家を去り、処刑は実行される。

 その後ロンが黒い犬に連れ去られてしまい、ハリーたちは後を追う。そこで黒い犬の正体がシリウスだと判明。ハリーはシリウスに怒るが、そこへルーピンがやって来て真実を話す。ハリーの両親を裏切ったのは、死んだと思われていたペティグリューで、彼はロンのネズミに化けていた。

 ペティグリューを魔法省へ連れて行くことになったが、満月の夜だったためルーピンが狼になってしまう。その隙にペティグリューは逃げる。狼となったルーピンと戦うためにシリウスは黒い犬となるが、そこへディメンターたちがやってくる。ハリーも応戦するが、力尽きてしまう。そこへハリーの父と思われる人が現れディメンターを倒す。

 意識を取り戻したハリーはハーマイオニーの持つ逆転時計を使って過去へ戻る。バックビークを助け、ディメンターたちとの戦いの場へ。父が現れるのを待つハリーだったが、彼らを倒したのは自分だった。

 

 シリーズ第3作。今回もTVがカット版だったので、Amazonで見ることに。

 

 3本観るとシリーズのお約束がわかってくる(笑 冒頭の叔母さんの家でのエピソードから始めるのが定番なのね。まるで寅さんの冒頭の夢シーンのよう。前2作はホグワーツに何か事件が起きるのだが、本作は殺人鬼シリウスがやってくるというもの、しかも彼がハリーの命を狙っているという触れ込み。

 そんな危機的な状況の中、いつも通り授業が行われるのも定番。今回は防御術、動物学、占いなど。防御術は子供を夢中にさせそうな仕掛け。動物学は後にストーリーに影響を与える事件が発生、占いは…ハリーに起こる事件を予感させる?

 

 逆転時計は以前にも観たシーンを覚えており、脚本の上手さに感心したのを覚えていたが、これが本作のラストシーンへ繋がるのね。何度も登場するハーマイオニーが突然現れる伏線やラスト近くでルーピンが実は裏切っていたのではと思わせるシーンなど、3作目にして随分と映画っぽくなってきたなぁという感じ。

 

 あぁそう言えばヴォルデモートは今回登場しなかったなぁ。その分なんか怖さを感じるディメンターが出てきたのか。

 

 ここまで観てくると次の作品も観たいと思うが、TVでの放送はここまでらしい。まぁ今回しっかりと3作品を観たのでTV放映される次の機会まで待つとしようか。