ドリームガールズ

●182 ドリームガールズ 2006

 デトロイトの街でオーディションを受ける3人娘、ディーナ、エフィ、ローレル。彼女たちのグループ、ドリーメッツの歌は観客に受けるが、カーティスが工作をし、優勝は別の人間となる。彼は歌手ジミーのコーラスを探しており、3人をコーラスとして採用すると告げる。彼女たちはジミーとツアーに出る。

 エフィの兄がジミーのために新しいイメージで曲を作り、カーティスがそれをジミーに売り込む。ジミーはそれを気に入り、それまでのマネージャであるマーティはジミーの元を去ることに。

 新曲をレコードとして売り出すが、白人歌手にパクられてしまう。カーティスは自分の中古車会社にあった車を全て売り金を作り、ラジオ局のDJを買収し、自分たちの曲をラジオで流れるようにする。そして彼らの曲は大ヒットする。

 カーティスは彼らをマイアミの舞台に挑戦させる。その後、ドリーメッツはジミーのコーラスをやめ、単独でショーをすることに。名前もザ・ドリームズとなる。しかしカーティスのアイデアでメインボーカルはエフィからディーナとなることに。ドリームズの曲はビルボードで1位となる。

 しかしエフィはレコーディングの場でメインボーカルでないことから問題を起こし、とうとうTV番組の収録中に飛び出してしまう。

 大晦日のショーが間近に迫る。エフィはリハーサルにやっとあわられるが、そこには新しく3人目となるミシェルがいた。エフィは文句を言うが、皆許さずカーティスはエフィにクビを告げる。

 ドリームズは大成功し、ディーナは映画出演することに。しかし彼女はその役を演じることに自身がなかった。エフィは子供を連れ職探しをしていた。歌うことしかできない彼女は元ジミーのマネージャ、マーティの元を訪ねる。

 ジミーとドリームズはカーティスに内緒で自分たちが歌いたい歌をレコーディングし、カーティスに聞かせる。しかし彼はイメージに合わないと反対する。自分の歌いたい歌が歌えないことを知ったジミーは麻薬に手を出してしまう。

 エフィはマーティと店で歌うためにテストを受ける。そこでもワガママを言うエフィにマーティは最後のチャンスだと説得する。エフィは見事に歌い上げ、店で歌うようになる。

 カーティスのレコード会社の10周年のパーティが行われる。パーティ前にローレルはジミーに結婚を迫る。しかしうまく誤魔化されてしまう。奥さんが会場に来ていることを知ったジミーはまた麻薬に手を出して舞台に。そこで自分勝手に歌い、衣装も脱いだことで、カーティスからクビを言い渡される。

 ディーナはカーティスに内緒で映画出演の交渉をする。またエフィの兄は自分の作った曲を勝手に変えられたことに怒り、会社を辞める。そこへジミーが麻薬の大量摂取で死亡したとニュースが入る。

 エフィの兄はエフィに会いに行き、曲を書いたので歌って欲しいと申し出る。その曲で再デビューを果たすエフィだったが、それを知ったカーティスはドリームズにその曲を歌わせ、DJを買収する。

 カーティスとディーナは食事をしていた。彼は彼女の映画出演の話を問いただし、契約上できないと言われる。彼女は会社の書類を探し、エフィとも連絡を取る。そしてエフィたちが会社に乗り込んできて、エフィは全国デビューできることに。

 ディーナはカーティスの元を去ることに。そいてドリームズも解散、最後のコンサートが開かれるが、そこにはエフィの姿もあった…

 

 ミュージカルとは知らなかった。歌はよく聞いていたけど。

 有名な曲の歌詞をうまく繋げてストーリーにしたって感じがする。だからハマる場面はハマるがそうでないと違和感がハンパない。エフィがメインボーカルから降りるのを皆で説得する場面は後者で、エフィが再度歌うために店で歌うシーンは前者か。最後にビヨンセが一人でレコーディングする曲もストーリーにバッチリハマっているが、ハマりすぎて彼女のPVのようになっているのが残念。

 「ラ・ラ・ランド」との違いは、そこかな。あちらはセリフが歌になっていても本当に違和感がなかったので。でもよくできた話だと思う、ってほぼ実話なのね。