スケアクロウ

●221 スケアクロウ 1973

 男が鉄条網をくぐり、長い道に出る。それに声をかけるフランシス。しかし男は無視する。。2人はヒッチハイクをしようとするが、なかなか車は止まってくれない。日が暮れ、男はタバコを吸おうとするがライターの火がつかなかった。フランシスが最後のマッチを男に渡す。2人は牛を運ぶトラックに乗ることができ、町へ。

 2人はダイナーで休憩する。男はマックスといい、フランシスにピッツバーグで仕事を一緒にやらないかと誘う。フランシスは了承するが、その前にデトロイトへ行くと話す。マックスもデンバーにいる妹に会うと話す。そして彼はフランシスは呼びにくいので、ライオンと呼ぶことになる。彼は洗車の会社を始めるつもりだ、会社は共同経営でやろうと話す。そしてお互いの話をする。ライオンは5年船に乗っていた。マックスは刑務所に6年いたと話す。ライオンはデンバーにいる自分の子供に会いに行きプレゼントを渡すつもりだった。しかし男の子か女の子も知らない状態だった。しかし金は送金していた。

 2人は稼ぎながら旅を続ける。しかし喧嘩っ早いマックスは仕事先で喧嘩をしてしまいすぐクビになってしまう。2人はホテルにいた。ライオンはマックスに案山子の話をする。カラスは案山子を怖がっていると思うかと聞き、あれは怖がっていないで笑っているんだと話す。

 2人はヒッチハイクで旅を続ける。そしてマックスは妹と食事した街へ行くが、そこには街はなかった。そして妹コーリーの家へ行き、妹に歓迎される。妹が一緒に住んでいたフレンチーとマックスは恋に落ちる。ライオンもコーリーと良い仲になる。コーリーはここで兄が仕事することを望んでいた。ライオンがマックスにそれを話すが、マックスは自分が立てた計画通りことを進めないと気が済まなかった。

 翌日旅立つ2人のため、コーリーとフレンチーが酒場で送別会をする。しかしその店で男がフランチーに声をかけてきたため、マックスは怒り、大喧嘩をしてしまい、捕まってしまう。

 マックスとライオンは矯正局に1ヶ月いることになった。入所するがマックスはひどく機嫌が悪かった。局にいた男ライリーが声をかけてくるが、マックスはそれも受け付けなかった。ライリーは責任者で、ライオンはライリーに楽な仕事を紹介してもらうがマックスは酪農場のきつい仕事を与えられる。2人は会話をしなくなる。しかしライオンはマックスに声をかけ続ける。ある日、ライリーと酒を飲んでいたライオンは、彼に強姦されそうになる。それを拒んだライオンはボコボコにされる。傷だらけで部屋に帰ったライオンはマックスに助けを求める。翌日マックスはライリーに報復をする。

 2人は矯正局を出る。そしてデトロイトに向かう。途中の酒場でマックスはまた他の客と喧嘩をしそうになる。呆れたライオンは彼を見捨てて店を出ようとする。するとマックスは大声でライオンを呼び止め、喧嘩しそうになっていた相手と和解、さらにストリップショーの真似をして店中から喝采を浴びる。

 デトロイトにつき、身なりを整えたライオンは子供の家の前まで行く。当初はいきなり会いに行くと話していたが、直前になり、まず電話をすることに。電話に出た妻から、ひどく罵られ、他の男と結婚したことを告げられる。さらに妻は子供のことを話し始めるが、子供は出産前に死亡して地獄に落ちたと嘘をつかれてしまう。

 電話を切ったライオンは明るく振る舞うが、その後公園で子供たちと遊んでいるときに突如子供を噴水の中まで連れて行き、母親に叫ばれる。気づいたマックスが子供を取り上げると、ライオンは噴水の中で興奮状態になっていた。ライオンを病院へ連れて行くと統合失調症だと診察され、他の病院へ転院すると告げられる。

 薬で眠っているライオンに起きてくれと話すマックス、俺が奴の面倒を見ると話し、預金のあるピッツバーグへ向かうのだった…

 

 タイトルも話も全く知らなかった。ジーンハックマンとアルパチーノという大スターの共演ものなのに。しかし映画を見始めてしばらくはちょっと辛い時間が続いた。マックスの喧嘩っ早いところや人を信じないところが妙にリアルで〜ハックマンがウマすぎる〜見ている側が辛くなってしまった。救いはアルパチーノだったが、彼もだんだんとおかしな振る舞いをするようになり、なんだかよくわからない映画に(笑 自分には主役2人の個性が強すぎたかなぁ。

 いわゆるロードムービーの走りなのだろうが、「冒険者たち」みたいな線の女抜きverを狙ったのか。冒険者たちが明確な目的に突き進んでいたのに対し、こちらは洗車の会社は実現していないし、ライオンと子供の対面もなかったし。その分、マックスとライオンのいかにも男っぽい会話が多く描かれていたけど。

 これがパルムドールなのか。うーむ…