出版社である青春出版社では
強い奴を即座にツブす＜基本技＞。最高の手でトドメを刺す＜決め技＞。手も足も出せなくして打ち負かす＜隠し技＞。実力で勝つための＜本技＞。――プロの博奕打ちとして数十種に及ぶ大技の積み込みを考案した「雀聖」の秘技をここに公開。『麻雀放浪記』の魂と裏技が新装版としてよみがえる。
と紹介されている。この紹介文だけでは分かりにくいが、「基本技」「決め技」「隠し技」は全てイカサマの手法の紹介。しかも手積みでの麻雀での方法。つまり自動卓が普通の現代では全く役に立たない（笑
それでも氏の小説やそれを原作とした映画、漫画などで散々使われてきたイカサマが図解入りで詳細に紹介されている。
現代でも通じるのは、やはり「本技」の章。ここではイカサマ紹介から一転、「平打ち」でいかに相手を倒すかが、書かれている。「ツキの作り方」「ライバルの減らし方」「暴牌について」「恐怖の作り方」「セオリーの逆打ち」「変則待ち」「相手の手の推理」「オリの技術」など、どれも中級者向けの戦術書となっている。
前に読んだ「これがオレの麻雀」でも「雀師流転」でも書いたが、阿佐田哲也の本を読むと、どうしても麻雀がしたくなる（笑
